Phantom Blaze Custom Triumph Thruxton R

ファントム・ブレイズ

スーパーチャージャー搭載のスラクストンR

昨年、カスタムショップの「メロウ・モーターサイクルズ」とトライアンフとの共同製作から誕生した、スーパーチャージャー搭載のスラクストンR。スピードを追求した美しいブルーの傑作マシンでした。このマシンは、「59モーターサイクルクラブ」の創立60周年を記念してセントポール大聖堂に展示され、イベントの目玉となりました。名車誕生までの軌跡、そしてこだわりのクラフトマンシップとスペックについてご紹介します。

ドイツを拠点とするメロウ・モーターサイクルズにトライアンフがコンタクトを取ったのは2017年、ドイツ最大級のカスタムバイクの祭典「グレムセック」で行われたスプリントレースにおいて、メロウ・モーターサイクルズの創設者フロ・ハーバート氏のチームが優勝したときのことでした。その後、ハーバート氏は2018年の「59モーターサイクルクラブ」創立60周年イベントに向け、トライアンフのカスタマイズに取り掛かったのです。

メロウ・モーターサイクルズに協力したのは、トライアンフヒンクレー工場のクリスと、「シュガーマウンテン・カスタムズ」のポールでした。選んだモデルはトライアンフ・スラクストンR。スカイブルーが美しいそのマシンは「ファントム・ブレイズ」と名付けられました。

ハーバート氏はこう話します。「どこをとっても大成功のコラボレーションでした。エンジンの最適化に尽力してくださったトライアンフ本社の方々にはいくら感謝しても足りないくらいです。ドイツのトライアンフの皆様におかれましては、2018年グレムセックのレースで素晴しいチームスピリットを披露していただきました。もちろん、メロウ・モーターサイクルズの仲間達も私の誇りです。関わったスタッフ全員がベストを尽くし、熱意溢れる仕事をしてくれました」

ワークショップでの仕事は、はっきりと分担が決められていました。技術者のクリスはコンプレッサーを、ベテラン機械工のポールはパネルのハンドメイドを担当しました。「ファントム・ブレイズ」のフロント部分はカスタムメイドされた3つのシートメタルパーツで構成され、レーシングバイクのエレガントな姿を演出しています。スプリントレースで戦うパワーを得るため、スーパーチャージャーとコンプレッサーを搭載した1200ccエンジンは142馬力を発揮。しかも重量はわずか218kg。電光石火で駆け抜ける軽量スプリンターとなりました。

完成したマシンはまさに感動モノ。「ファントム・ブレイズ」はモダンクラシックのルーツを感じさせるルックスでありながら、程よいアグレッシブさを身に纏い、短距離レースで敵なしのパワーを秘めています。

トライアンフとメロウ・モーターサイクルズの共同製作による「ファントム・ブレイズ」

  • ベースモデル:トライアンフ・スラクストンR
    スーパーチャージャー搭載 1200cc 2気筒エンジン、ラジエター追加
  • 142馬力
  • スーパーチャージャー搭載スラクストンR専用マッピング
  • 満タンで218kg
  • ハンドメイドされたスカイブルーのアルミニウム製フルカバー
  • CNC加工によるエクステンデット・スイングアーム
  • ウィルバーのストラット
  • LSLレバー
  • メッツラーのレーシングスリック
  • SCプロジェクトのチタン製リアサイレンサー
  • テーラー・レザーズのレザー&アルカンターラのシート
  • SIA/Sikaの「Spirit of 59」ペイント