デイトナ・リミテッドエディション発表

街中でサーキット気分を味わうレジェンドの走り

新型デイトナで走り出せば、伝説のレーサー、バディ・エルモアが打ち立てた金字塔が走馬燈のように浮かび、現在繰り広げられているMoto2TMの感動が体を包みます。

1966年、フロリダで開催されたデイトナ200レースにT100タイガーのプロトタイプマシンで参戦したバディ・エルモアは、46番グリッドからスタートしながらも見事優勝を果たし、デイトナというモデル名が生まれるきっかけとなりました。新型デイトナは現代に蘇った英国のレースレジェンドであり、史上最高のスペックを誇ります。しかも生産台数はアメリカ・カナダで765台、ヨーローパ・アジアで765台という貴重なモデル。車体にはレーザー加工で個別のシリアルナンバーが入ります。

レース第一線への復帰

トライアンフは今シーズン、FIM MotoGPTM世界選手権とパートナーシップを結び、Moto2TMの独占エンジンサプライヤーとしてレース第一線へと復帰しました。その記念として発表された新型デイトナは、Moto2TMエンジンの開発に携わったチームが設計を担当。Moto2TMゆずりの3気筒エンジンが、トライアンフの765cc量産エンジンとして最強の出力とトルクを発揮します。

新設計エンジンの最高出力は130PS @ 12250rpm、最大トルクは80Nm @ 9750rpm。レースマシンを思わせるパワーとパフォーマンスをストリートで発揮します。ベースとなったストリートトリプルRSのエンジンに独自のチューンアップと高性能ECUを採用し、格段にアップグレードされたその性能の高さを低回転から高回転までの全域で実感できます。

シルバーストーンで初公開

シルバーストーンサーキットに夕暮れが迫り、ロックバンドが会場を盛り上げる中、MotoGPTMのレースウィークエンドより一足早く、2台の新型デイトナがメディアに初公開されました。

この日はまず、トライアンフ、ドルナ、エクスターンプロの三社によってシーズン前半戦のレビューが行われ、その中でMoto2TMに供給されているストリートトリプルエンジンが、これまでのMoto2TMエンジンを上回る306km/hという新記録を樹立したことが発表されました。

その後、黒いカバーが外されて遂に姿を現した2台のバイクは、一目でデイトナと分かるデザイン。リアカウルとアルミニウム製トップヨークにはMoto2TMのロゴが入り、そのトップヨークにはシリアルナンバーがレーザー加工されています。チーフエンジニアのスチュアート・ウッズ氏はこう話します。「このデイトナは特別なモデルです。量産されるのは今回限りとなるでしょう」

Moto2マシンで街中を駆ける

スーパースポーツ世界選手権で数々の勝利を飾った名車の血統を受け継ぐ新型デイトナMoto2TM 765は、Moto2TMファクトリーマシンに最も近い公道走行モデルです。

「Moto2TM由来であることがひしひしと感じられます」と話すのは英国の新聞『タイムズ』のグレッグ・ロス氏。「オーナーは特別感に溢れた独特の乗り味を楽しめるでしょう。道行く人は振り返り、熱い視線を送るでしょうね。フェラーリF40を見かけたときみたいにね」

ボディをカーボンファイバー製とした新型デイトナは先代より軽量になり、最高スペックの新設計ブレンボ製Stylemaブレーキ、サーキット対応のピレリ製ディアブロスーパーコルサSPタイヤ、レースを意識したオーリンズ製サスペンションを搭載。アロー製チタンマフラーからは期待どおりのサウンドが響きます。

21世紀のデイトナは、テクノロジーも従来モデルより進化し、フルカラーTFTディスプレイが採用されているほか、ライディングモードはライドバイワイヤを活用し、RAIN、ROAD、RIDER、SPORT、TRACKの5種類を切替可能となっています。ライディングスタイルや路面状況に合わせてモードを選択すると、スロットルマップ、トラクションコントロール、ABSの各設定がモードに合わせて変更されます。ラップタイマーが装備されている点もレース好きにはたまりません。

デイトナはいつの時代も、愛車でサーキットを走りたいというライダー達に選ばれてきました。しかし、Motorradのイムレ・パウロビッツ氏はこう話します。「このニューモデルの凄いところはそれだけではありません。デイトナの特長をすべて受け継ぎつつ、パフォーマンスも装備もフィニッシュも格段にアップしています」

響き渡るMoto2サウンド

Moto2TMエンジン開発時には様々な部品と性能がアップグレードされましたが、新型デイトナのエンジンにも同様のアップグレードがなされています。チタン製吸気バルブ、 強度が増したピストン、DLCコーティングされたMotoGPTMスペックのガジオンピン、新しいカムプロファイル、新設計の吸気トランペットが採用されているほか、コンロッド、吸気ポート、クランク、バレルが改良され、圧縮比も高められています。

新設計のエキゾーストシステムにはTIG溶接によるアロー製高性能チタンマフラーが装着され、Moto2TMマシン然とした佇まいを演出しています。車体片側に上向きに取り付けられたマフラーは性能、信頼性、効率性が最適化され、軽量化も実現。Moto2TMマシン独特のサウンドを響かせます。

新型車が実際に走行する姿は、日曜に開催されるパレードラップでお披露目されるとのことでしたが、会場に詰めかけたジャーナリストらのために、ちょっとしたサプライズが用意されていました。スピーカーの音量が上げられ、会場に響き渡ったのは新型車のエンジン音。そこにいた全員の表情がパッと輝いた瞬間でした。

レースに最適なギア比

本物のMoto2TMファクトリーマシンに最も近い公道走行モデル、新型デイトナMoto2TM 765 リミテッドエディションには、新設計のギアボックスが搭載され、レースに最適なギア比が採用されています。1速ギア比はMoto2TMエンジン開発プログラムを基に設定されました。

「1速ギアは極めて高くなっています」と話すのはMCNのダン・サザーランド氏。「サーキットでのスピードを重視した設定です。ただ、このモデルは限定生産ということもあり、リビングに飾られ、見て楽しむだけの場合もあるでしょうね」

「往年の名車を思わせる魅力的なルックスでありながら、中身は一段とパンチが効いています」とダン氏は続けます。「軽量になったおかげで、定評あるハンドリングが益々向上しました」

パフォーマンスとスタイル

パフォーマンス重視のスタイルを特に印象付けているのは、大幅に軽量化され、クリアアルマイト仕上げの美しさが際立つメインフレームとスイングアームです。もちろん、ツインヘッドライト、リアパドックスタンドボビン、LEDウィンカーもこだわりのデザイン。スタイリッシュな新型デイトナMoto2TM 765なら、ストリートもサーキットもお手のものです。

2019マン島TTレースで優勝

675cc 3気筒のデイトナは、マン島TT、イギリスGP、ドイツGP、フランスGP、スーパースポーツ世界選手権で勝利を収め、デイトナ200でも再び栄光を手にし、トライアンフのラインアップに返り咲いたモデルでした。

今年、マン島スーパースポーツレース2で優勝したピーター・ヒックマン氏は新型車について次のようなコメントを寄せています。「トライアンフのサポートを得た今シーズンは絶好調で、優勝を果たすこともできました」

「ニューモデルも素晴しいですね。できることなら、このカーボンファイバーを私のTTマシンにも採り入れたいくらいです。是非試乗してみたいですし、日曜のパレードラップにも参加したかったのですが、ロリス・カピロッシに先を越されました」

Moto2™ マシンを眺めるピーター・ヒックマン氏
Moto2™ マシンを眺めるピーター・ヒックマン氏

35以上の純正アクセサリーが新登場

このモデルのために用意された純正アクセサリーは35種類以上。十分すぎるほどスペシャルなモデルではありますが、そのスタイル、プロテクション、セキュリティを自分好みにカスタマイズすることも可能です。スクロールタイプのモダンなLEDウィンカーは本体がグロスブラックのアルミニウム製、マシニング加工が美しいアルミニウム製リアブレーキリザーバーは、トライアンフのロゴがレーザー加工されたキャップ付き、そのほかにもこだわりのアイテムが揃っています。エンジンプロテクターやフォークプロテクター、フェンダーレスキット、TPMS、クイックリリースタンクバッグもお勧めです。

Moto2TMファクトリーマシンの本格的な走りをストリートで味わえる唯一のモデル、新型デイトナMoto2TM 765リミテッドエディション。Moto2TMドルナスポーツとのライセンス契約から誕生した初めてのモデルを是非体感してください。